オーナー紹介

パリ・エコールリッツとスイスのリッチモンドでお菓子の勉強をして、川崎のウィーン菓子工房「リリエンベルグ」、青山の「ヨックモック」、フランス料理の三ツ星レストラン「トロワグロ」、代官山の「イル・ブルー・シェル・ラ・セーヌ」を経て、2002年に「グレック」をオープン。

 子供たちが喜ぶ様子に感激してロールケーキ作りへ
OLをやめてフランスでお菓子の勉強をして、日本に戻ってきてからは、東京のフランス菓子店やフランスの三ツ星レストランで働いて修行をしました。フランス菓子の魅力に取り付かれてしまって、フランス菓子一筋でした。
その後、結婚して子供を授かり、子供が幼稚園に行くようになって、一緒にいろいろなお宅に遊びに行くようになりました。
遊びに行くときに私の作ったケーキを持っていくのですが、子供たちに一番ヒットしたのがロールケーキでした。
「おばちゃんが作ったロールケーキを食べよう!」と言うと、子供たちがワーッと寄ってきて、切り分けたケーキを選ぶのに盛り上がって…。
「本当に今日は楽しかった」と言われて、子供たちの心の底の声を聞けたって、その時に思いました。次の日も『おばちゃん』と寄ってきて、ロールケーキでこんなに喜んで、感動を伝えてくれて、ロールケーキってホント神様じゃないかと思いました(笑)。
そんなことを重ねていくうちに、私の中のフランス菓子への未練が薄れてきて、ロールケーキのお店をやりたいという気持ちが固まりました。

 バターから低カロリーの植物性の油に変えて再ブームに
子供が小学生に上がるときに浜松に来て、お店をオープンしたのですが、その頃、日本がロールケーキブームに沸き上がっていて、ちょうどその波に乗れました。毎日が取材という日々もありましたが、それも長くは続かず、ブームの波が去って、どうしようかと考えました。
そのうち、太ってお腹も出てきた自分の体型の変化に気づいて、私の体には今バターは必要ない、バターよりも低カロリーで体に良いものに変えようと、植物性の油を使用した焼き菓子を作るようになりました。それで「グレック」がまた盛り上がるようになりました。